4月4日。東京は冷たい雨に思わず身震いする花冷えの朝。歩道に散ってしまった花屑を踏みながら、無情な雨を恨めしく見上げ会館へ出勤です。 午前中は中高の教育現場のあり方について、有識者の方々とオンラインで意見交換。GIGAスクール構想がタブレットを配るだけに終わっていないか。本当にICTの特性を活かしたカリキュラムになっているか。公立学校の教員に残業代が支払われないままでよいのか。専門家から多くの鋭い問題提起を頂き、エビデンス（根拠）に基づく政策づくりの重要性を再認識しました。 午後は、ソーシャルスタートアップ（社会的起業）に関する勉強会。2008年のリーマンショックを機に、当時留学していたビジネススクールでも利益至上主義の米国型資本主義を見直す必要があるのでは、と熱く議論したのを思い出します。その後、米国でもBenefit Corporationと呼ばれる社会課題解決を正面から事業目的に掲げる新たな株式会社の形態が認められるようになりました。成長と公益の両立を目指し取り組んでいる社会的起業家の皆さんの意見をしっかり聞いて、こうした新しい経済の仕組みを日本でも導入できないか、引き続き議論を深め、取り組んで参ります。