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お知らせ・活動報告
4月10日。ChatGPTなど大規模言語モデルの人工知能で世界を席巻するOpenAI社のサム・アルトマンCEOが緊急来日。「ChatGPTをローンチしてから初めて海外に来たよ」と嬉しそうに話すアルトマン氏。多くの関係者のご尽力と粘り強い交渉が実り、5月から始まるグローバルツアーに先立ち、今回の日本へのサプライズ訪問が実現しました。
普段はカジュアルな格好ですが、しっかりスーツにネクタイを締め、岸田総理との面会に臨んで頂きました。続いて自民党・「AIの進化と実装に関するPT」に出席。見たことないほど多くの報道陣が詰めかけました。
アルトマン氏によれば、日本は人口あたりのChatGPTの使用回数が世界で一番高いとのこと。我々のPTが先週発表したAIホワイトペーパーもしっかり読み込んで来ており、「日本がAIの利活用を通じて世界で大きな存在感とリーダーシップを発揮してほしい」と日本への期待とエール。その上で、具体的に以下の7点の提案がありました。
1 日本関連の学習データのウェイト引き上げ
2 政府の公開データなどの分析提供等
3 LLMを用いた学習方法や留意点等についてのノウハウ共有
4 GPT-4の画像解析などの先行機能の提供
5 機微データの国内保全のため仕組みの検討
6 日本におけるOA社のプレゼンス強化
7 日本の若い研究者や学生などへの研修・教育提供
いずれもAIホワイトペーパーの中で、重要な検討課題として取り上げた問題意識に沿った有難い提案です。「なるべく早くまた来たい。次回はもっとゆっくり。」と名残惜しそうに離日したアルトマン氏。一緒に来日したOpenAIの幹部チームもとても日本との協力関係構築に前向きです。このチャンスを活かし、日本がAI分野で世界で存在感を発揮できるよう、政府・与党がタッグを組んで政策的な取り組みを加速したいと思います。
来日にご尽力頂きました関係者の皆様に改めて心から感謝を申し上げます。