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お知らせ・活動報告

真夏のような陽気。

5月21日。真夏のような陽気の中、市内各地では運動会やサイクリングイベントなど多くの地域行事が開催。一方で、歴史的なG7サミットがお隣の広島で行われているという臨場感。刻々と展開されるスケールの大きな外交に釘付けの週末でした。 開催二日前まで徹底した情報管理が貫かれたゼレンスキー大統領の来日。その準備のプロセスに思いを巡らしてみると、合意文章の書き換え、スケジュールの大幅な変更、警備体制の拡充、参加国(特にロシアと一定の関係を継続するグローバル・サウス諸国)への連絡の順番と方法、テロなど万が一の事態が生じた場合の対応策、などどれ一つとってもいかに難しいオペレーションであったか想像に難くありません。シナリオに縛られず刻々と現場で展開される首脳たちのやり取りを瞬時に把握・分析し、事務方同士で厳しい交渉を重ね、限られた時間内で臨機応変に結果を出さなければいけないプレッシャー。発表される外交文書の和訳が間に合わないほど、国益をかけた外交交渉の数々が舞台裏で展開されていたことでしょう。 私が取り組んできたAIの分野では、我々の提言に沿った形でChatGPTなどの新たな人工知能についての国際的な協議の枠組み「広島AIプロセス」が発表され、大きな前進を見せました。日韓の首脳が夫婦で広島で献花したシーンも、両国の関係改善の観点からは歴史的な意味のあるイベントでした。40ページにわたる首脳コミュニケを一読するだけでも、温暖化対策、エネルギー問題、偽情報対策など数えきれないほどの成果が生まれた文字通り歴史的なサミットであったことがわかります。 久しぶりに外交のもつ大きな可能性と面白さを多くの方が再確認した3日間だったのではないでしょうか。大胆かつ周到な準備を進め、サミットを大成功に導かれた多くの関係者の皆様に心から敬意を表します。
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