3月24日。様々な社会課題の解決に向き合う地域のつながりの大切さを感じる1日でした。 認知症と診断を受けた方やそのご家族の仲間づくりの場として開催されている「虹色の会」。会場1階では高知県の希望大使に任命された山中しのぶさんをゲストに認知症になっても住み慣れた地域でいかに前向きに生きるかについて当事者同士で近況報告や意見交換。同時に2階ではご家族の方々が専門家の医師の方を交えて車座になって、「徘徊が進んで来たんですが」「モノを投げられることが増えた」などと質問や相談を行う形式でイベントは進行。ご本人も家族も多くの不安や悩みを抱える中で、同じ境遇の方同士で支えあうピアサポートの大切さを再確認しました。家族や地域の理解とサポートが何よりも大事となる認知症支援。厚労省においても自治体と連携しながら共生社会の実現に向けた様々な支援策を進めて参ります。 午後は長期欠席の子どもたちを支援してきた認定NPO法人の翼学園の卒業式に参加。「自分より上か下かでいつも他人を評価してしまっていた」「逆恨みしてお母さんにもひどい言葉を浴びせてしまった」「一番信頼してくれている人に嘘を重ねて傷つけてしまった」「自分の正体がバレるのが怖くて学校に行かなくなってしまった」。4月から高校に進学する3人の生徒が紡ぐ一つ一つの言葉の重さが深く胸に刺さりました。学校に行かなくなったきっかけ、家族との摩擦、自分への嫌悪感、後悔、翼学園での経験を通じた変化と気づき、将来への希望、学園への感謝など、大人でも到底達することが難しい深い内省と自己開示。同世代の子どもをもつ親として、決して他人事とは思えない内容でした。それぞれの子どもたちの抱える思春期の葛藤に正面から向き合い、暖かく、粘り強く、子どもたちの成長を支援してきた翼学園の大野まつみ理事長をはじめ先生方の献身的な情熱と活動に心から感謝と敬意を表します。