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お知らせ・活動報告
9月29日。ホーチミン出張二日目。朝はベトナムのフオン保健副大臣と日越の国際医療協力について会談。いわゆる「バイ(ラテラル)会談」と呼ばれる二国間の公式な協議で、事務方が事前に準備したトーキングポイントをお互いチラチラ見ながら、逐次通訳を挟んでの協議となります。フオン副大臣はかつて愛知県に留学していたこともある日本通で長年の両国の友好関係にも深い理解があります。2020年の日ASEAN首脳会議において設立が決まったASEAN感染症対策センター(ACPHEED)の早期運用開始に向けた取り組み加速など、現在公式な既に動いている様々なプロジェクトを着実に進めていくための忌憚のない意見交換を行うことができました。
日越国際医療協力シンポジウムには、ベトナムのティエン前保健大臣や保健省幹部ら、日本からはPMDAの藤原理事長や製薬企業のトップなど日越の多くの医療・保険関係者が一堂に会し、ホテルニッコーにて盛大に開催。武見敬三厚生労働大臣もビデオメッセージを寄せて頂き、両国の医療協力への熱い思いを語られました。私は冒頭の基調講演とパネルディスカッションに登壇させて頂き、ベトナム肝炎プロジェクトや医療専門家の派遣・受け入れなど日本からベトナムやASEAN各国に対して行なっている多くの重要な医療支援の取組みを紹介させて頂きました。日本にいる外国人労働者の一位はベトナム出身者。医療分野だけでなく経済的にも文化的にも結びつきを深める日越関係は、お互いに欠かすことのできないパートナーとしてますます成熟してきています。次の50年を明るいものとするため、こうした対話の積み重ねを通じて両国の特別な戦略的パートナーシップの強化に貢献していきたいと思います。