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お知らせ・活動報告
8月25日。自民党ベトナム研修3日目は、首都ハノイを2時間ほど離れたハロン湾へ。大小2000もの奇岩が海中から伸びたつ湾は、世界遺産にも登録されているベトナム一の景勝地。瀬戸内海にも少し雰囲気が似ています。13世紀には元のフビライ・ハンによる侵攻を、英雄チャン・フン・ダオ将軍が打ち破った地としても有名で、そのおかげで鎌倉幕府は3度目の元寇を避けることができたとも言われています。
船内では、ベトナムの若手国会議員に加え、地元クアンニン省の自治体関係者が地域の経済社会状況を説明。ベトナムの石炭生産の9割を占める同地域がJICAなど海外の支援も受けながら脱炭素に向けたグリーントランスフォメーション(GX)に取り組む様子などを教えて頂きました。5年前に訪れた時に比べ、リゾート地としての開発が一気に進み、湾岸部に遊園地や多くの新しいホテル、商業ビルなどが立ち並んでいることにも驚きました。
ハロン湾の対岸には中国の重要な軍事拠点でもある海南島があります。中越両国は90年代から長い交渉を重ね、このトンキン湾地域の境界を確定させて行ったとのこと。ただし、湾の先につながる南シナ海の西沙諸島周辺海域は最近も頻繁に両国の紛争の火種となっています。「東シナ海、南シナ海の平和と安全を守っていくために両国は共通の利害を有する戦略的パートナーである」との昨晩のフック国家主席の言葉が蘇ります。
ホテルに戻り解団式。有意義な研修の実現に尽力してくださったベトナム政府、大使館、党本部をはじめ多くの関係者に感謝を捧げ、深夜の帰国便に乗り込みます。