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お知らせ・活動報告

8月24日。自民党青年局によるベトナム研修3日目は現地の企業訪問を行ったのち、フック国家主席との面会。いよいよ研修のハイライトです。
企業訪問で特に印象深かったのはLOD人材開発社。30年間にわたり世界各国へ7万人以上、日本にも26000人のベトナム人研修生を送り出してきた人材派遣会社です。同社の派遣先は全国にわたり、愛媛県の企業もいくつか含まれています。日本へ派遣される若者たちは出国前にベトナムで約6ヶ月の合宿研修を行い、日本語のN4レベル(基本的な日本語が理解できる)を習得します。教室を訪問すると、新潟県の会社に派遣される予定の18歳の女性たち約30人が授業中。「冬は雪でも公共交通機関は動いていますか」「日本に行ってからも日本語の勉強を続けられる仕組みはありますか」と訪日への期待と不安を話してくれました。
現在日本では約22万人のベトナム人技能実習生が様々な業種で活躍し、日本の労働人口不足を補う最大の出身国になっています。一方、優秀なベトナムの若者を巡っては韓国や台湾などとの国際的な競争も激化、BINH会長によれば「韓国は(日本のような)管理の仕組みがなく派遣先の会社を辞めて転職してしまうリスクがあるが給料は悪くない、台湾は韓国に比べると給料が安いが豊富な職種で就業できる魅力がある。」とのこと。労働者派遣は昨日のフエ国会議長からも指摘があった日越間の重要な経済テーマ。悪質ブローカーの排除、外国人犯罪の解消、労働者の安全確保など、重要な政策課題について早急に議論を進める必要を再確認しました。
夕方、黄土色の外壁が美しい国家主席府を訪問し、フック国家主席と面会。長年安倍元総理と深い親交があったフック主席からは、冒頭安倍元総理の逝去につき深い弔意が表明されました。鈴木、佐藤両団長からは9月の国葬へのフック主席の参加を要請し、また来年の日越外国関係樹立50周年に向けて両国の青年世代の交流深化を提案。地方議員や学生からの発言の一つ一つに温かい微笑みでうなづくフック主席の姿からは、深い政治的包容力が伝わってきます。フック主席からは、安倍昭恵夫人から頂いた手紙が心に沁みたこと、両国の戦略的パートナーシップの強化に向け若い世代の信頼関係強化がいかに重要であるかを再確認し、また、東シナ海、南シナ海の平和と安全を守っていくという共通の利益を守っていくため両国が一層協力していく必要があると発言され、前向きな雰囲気の中で会談を終えました。
明日はいよいよ最終日です。