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いつもとは違うリモート誕生日。

9月9日に45歳になりました。たくさんの方々からお祝いのメッセージをいただき、本当にありがとうございました!家族と離れて地元に戻り2か月、悩んだり戸惑ったりするなかで、皆様から頂いた激励のお言葉や心のこもったプレゼントの一つ一つが心に沁み、感激しました。まだ、きちんとお返事を書く余裕がなく、誠に申し訳ございませんが、一つ一つのメッセージを胸に刻んでいます。

妻の誕生日は9月8日、私と一日違いなので、いつも一緒に祝ってきました。朝食の後、サンフランシスコの妻と次男、そして東京の妻の実家にいる長男とビデオ会議をつなぎ、ささやかにはじめて三拠点で合同のお祝い会。近況報告すると「たまには休んでよ」と気遣ってくれる子供たち。長男のオンライン授業が始まるまでの短い時間でしたが、離れていてもこうして手軽に繋がって笑いあえることは何よりの幸せです。

段取りの良い妻からは昨日のうちにプレゼントが届きました。整理整頓が苦手な私に、つけたものの居場所をスマホで確認できるアップル製のAirtag。「忘れ物をしないようにネ」という次男のメッセージが添えられていました。「座右の銘とかの刻印を入れようと思ったけど、間に合わなくなるからやめた」と妻。私からは、オンライン会議に明け暮れる妻に、期せずして同じアップル製のイヤホンを贈ったのですが、イニシャルの刻印を入れたばっかりに間に合わず。到着はしばらく先になりそうです。

一年前の今頃は、新型コロナ民間臨調の検証報告書のとりまとめが大詰めを迎えていました。

法律事務所の仕事に追われつつ、何人もの政治家や官僚の人たちにビデオ会議でインタビューを行う毎日。政府のコロナ対応の調査、分析と評価でろくに寝る間もない日々でした。官邸スタッフが何気なくつぶやいた「泥縄だけど結果オーライ」との言葉。場当たり的な政府対応に危機感を覚え、後手後手の対応では次の波がやってきた時に対応しきれないのでは、と報告書で警鐘を鳴らしました。一年後の今、こうして再び感染拡大の危機のさなかにいるとは、そして自分が職場を辞し、政治の道に挑戦しているとは、当時は思いもよらなかったことです。

地元を歩き続けて2か月。テレビや新聞だけでは伝わってこない暮らしの肉声に、日々新たな気づきや学びがあります。

「最近はちょっとした体調不良でもすぐ家に子供を帰されてしまうんよ」

子育て世代のお母さんは、コロナで保育園の健康基準が厳しくなった苦労を打ち明けてくれました。

「東京から孫が帰って来とるんやけども近所には内緒にしとってね」

島のおばあちゃんは、部屋の奥から子どもの笑い声が聞こえてくると困ったように周りを見回していました。

「今日は待ちに待った体育祭なんです」

緑色のジャージ姿で自転車で登校する高校生たちが本当に嬉しそうに笑顔を向けてくれます。

この一年半、私たちがどれほどたくさんの大切なものを我慢し、辛抱し、耐えてきたのか。街を歩く中で、今までよりもずっと立体的に、ずっと具体的に、暮らしの本音を五感で感じています。そして本当に大切なものがなにか、改めて政治の責任の重さを噛みしめています。

変革の原動力は、草の根の声の中にこそある。

この政治の原点を見失うことなく歩き続けよう。
年を重ねるにあたり、自分の初心を忘れないでいよう、と再確認しました。

「草踏むや天を震わす虫時雨  笑休 2021.9.9」
(くさふむやてんをふるわすむししぐれ)

(「笑休」は、俳句ビギナーの私の俳号です。)

日々支えてくださっているボランティアの方々、スタッフの皆さま、ご支援やご期待を寄せてくださる皆さま、大切な家族、皆さんに改めて心から感謝を申し上げます。

引き続きどうぞ宜しくおねがいします。

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