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お知らせ・活動報告

政府代表として出席させて頂きました。

10月16日。WHO西太平洋地域委員会(WPRO)の総会に政府代表として出席するために日曜日にマニラへ。かつてダグラス・マッカーサー元帥が滞在していた歴史あるマニラ・ホテルでレセプションが行われ、各国の代表団が顔合わせを行いました。WPROは、世界保健機構(WHO)の6つの地域委員会の一つで、西太平洋地域の37の国・地域から成り、人口14億人の中国から2000人のニウエまで、大陸国から太平洋の環礁国まで非常に多様な国・地域で構成されています。地理的には西太平洋ではない米国・英国・仏国も旧宗主国としての歴史的経緯から今もWPROのメンバーとしての地位を保有しており、投票権を有しているのも意外な特徴です。 初日は、テドロスWHO事務局長のオープニングステートメントの後、ヤコブWPRO暫定事務局長による年間活動報告からスタート。東アジア・オセアニア諸国における新型コロナ対応の振り返りだけでなく、各国の医療体制の整備支援や、難病創薬への取り組みなど、多くの重要な活動が展開されている様子が詳しく紹介されました。プレゼン後は楕円形の大きなメイン会場に座る各国代表からそれぞれ意見表明。私も日本政府を代表して、これまでのWPROの取組みへの敬意と感謝、そして地域の健康危機に対する平時からの備えに向けた日本の変わらぬ貢献の決意を表明しました。 翌日には5年ぶりとなる地域事務局長の選挙が行われることもあり、コーヒーブレイクや昼食どきには二国間のいわゆる「バイ会談」が各所で展開。精力的に情報交換と選挙に向けた働きかけが行われ、まさに国際政治の最前線の独特の活気があります。夜のワーキングディナーでは、2003年にベトナムで最初にSARSウィルスを発見し、早期通報と献身的な治療によりウィルスの拡大を防ぐのと引き換えに命を落としたイタリアのウルバニ医師の功績を讃えたプレゼンテーションが行われました。「彼の人生こそWHOが目指す姿だ」とテドロス事務局長。政府代表としての国際会議への出席は初めての経験でしたが、さまざまな関係者との対話を通じて公衆衛生に関する国際協力の重要性を再確認した一日となりました。
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