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暑くて熱い、挑戦の一か月。

 弁護士の職を辞し、政治へのチャレンジを表明してからちょうど1ヵ月。あっという間のようでもあり、長かったようでもあり。あまりの環境の変化に頭がまだなかなかついていかない日々です。

 「ところで普段はどんな活動をしているんですか?」

と訊かれることも多いので、最近の私の平均的な一日をご紹介させていただきます。

 私の朝は、街頭演説で始まります。早朝の一時間ほど、駅前や通勤通学の方々が行き交う道路の脇に立って、皆さんにお声がけをさせていただいています。
 街頭演説の必携三点セットは、のぼりとタスキと拡声器。これらを軽自動車のトランクから引っ張り出して設置し、まずは大きく一呼吸。マスク越しではありますが、通りがかりの方お一人おひとりとしっかり眼をあわせるように心がけて短くご挨拶を繰り返します。「がんばって」と声をかけていただいたり、車の窓から手を振っていただけたり、応援のお気持ちをいただくと、俄然元気が出ます。
 ところで、大きく「本人」と書いたオレンジ色ののぼりとタスキを使っているのには訳があります。「なぜ自分の名前を大きく書かないんですか」と、昨日も大学生に聞かれました。公職選挙法上、候補者の氏名を類推させるグッズは禁止されていて、「本人」表記はそうした制約の中でギリギリ生まれてきた先輩たちの知恵だそうです。法律家でも戸惑うような実務上の工夫や慣行がたくさんあって、不思議な世界です。

 街頭演説のあとは、挨拶まわりです。友人やお世話になった方々のもとに自転車か車でご挨拶に伺います。「コロナの影響はどうですか」「最近地域で変わったことはありませんか」。玄関先で、時には上がり込んで雑談する中で、少しずつ暮らしの本音や生活上の課題を教えて頂いています。
 毎日歩き続けていると、いろんな変化に気づくようになります。暑い日差しの中、畦道を歩くと稲が日々成長していくのがわかります。玄関先には丹精込めて育てられた花が生けられていたり、創意を凝らした造りの庭を楽しませていただいたり。空気の匂いが変わって「もう梅雨明けかな」と感じた翌日に、本当に梅雨明けが宣言されてびっくりしたり。東京にいたころよりも、自然の息遣いに対する感覚が鋭敏になっていくのを感じています。
 挨拶まわりには、日焼け止めと水とのど飴が欠かせません。容赦ない酷暑の季節に、日焼け止めはすぐ空になるし、ペットボトルの水も何本も飲み干します。のど飴は色々試してみましたが、今の推しは「VC-3000のど飴」です。(ほかにお勧めがあったら是非教えてください!)

 時々事務所にも立ち寄りボランティアでお手伝いくださっている皆さんにご挨拶させていただきます。大量のリーフレットや名刺の袋詰めや発送作業、ポスターの裏貼りなど、延々と続く裏方作業にお仕事や家事の合間を縫って駆けつけてくださる多くの方のご厚意に支えて頂いています。いつも本当にありがとうございます。

 コロナ禍で政治活動も随分変わってきて、日が暮れてからのスタッフミーテイングはリモートで行っています。その後は、深夜近くまでメールやSNSでのメッセージに返事をしたり、翌日の挨拶の内容を考えたり。一日の締めはサンフランシスコの妻子とビデオ会議。一日の出来事や子ども達の様子などたわいもないお喋りで一日の活動を終えます。離れていても、家族がそれぞれ元気に一生懸命頑張っている姿を確認できることで、また明日も頑張る元気が湧いてきます。

 一ヵ月前からは想像もできないような毎日ですが、人々との出会いを楽しみ、会話を味わう気持ちのゆとりもようやく出てきました。最近は、私のブログやSNSなどから政治に関心をもち、ボランティアで手伝ってみたいとご連絡を頂く方などもいてくださり、若い世代が社会に無関心ではないことに勇気づけられています。政治への挑戦というきっかけがなければ、ご縁を結ぶことがなかったかもしれないたくさんの出会いにひたすら感謝の日々です。試行錯誤が続きますが、全力でやり切ります。もしどこかで駆け回る私の姿を見かけましたら、ぜひお声がけください!
 いよいよ暑さが増してきましたが皆様お元気でよい夏をお過ごしください。

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